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スキナオンガク~SONGS(6) UKダークサイド

こんばんは☆

唯です♪

終わりの見えないこのシリーズ、今日のは特に自分の内面性に潜るような曲中心です。
思いっきりマニアックなので、興味ない人は下の画像まで飛んでくださいw
実は根が暗いので、本当に好きな曲は暗い曲が多いんです(嘘)w
というか、陰りがあって美メロな曲がツボなんです>_<
そういう曲は、得てしてUK中心になってしまいますが、国民性でしょうし、好みもUKよりですからね(^^ゞ
因みに今回から動画音源もちゃんとはさむ事にしました。
ついでに過去のこの系統の記事にも動画はさんでますw
誰も見ないと思いますがw

『The Rip』Portishead
アメリカで生まれたヒップホップやR&Bと言ったブラックミュージックを、イギリス流に解釈して実験的雑食性を加えた音楽に、トリップホップと言うジャンルがあって、主にThe Pop Groupの人脈を中心に、彼らの出身地のブリストルを中心に発展しました。
と言っても1990年代に頭角を表したトリップホップ御三家と言われるMassive Attack、Portishead、Trickyの3グループだけで、後発はほとんど出ていませんがw
ブリストルという町は、ブラックアフリカンやジャマイカンの移民の影響もあるので、移民たちが独自のコミュニティを作り、ホワイトブリティッシュと関わりながら独自のハイブリッドサウンドを生み出す土壌があったのでしょう。
トリップホップ然り、ポップグループ然り、ブラックホワイト関係なくミクスチャーでハイブリッド。
このThe Ripという曲はその御三家の一つPortisheadが、1990年代からかなり経った2008年に、11年ぶりに出した3枚目のアルバムに入ってる曲で、このアルバムはもちろん買いましたが、聞いてびっくりしたのが、音楽性は現代風なアレンジを加えつつ発展してて、自分たちの持つ音楽的世界観(暗さ、アンニュイさ、ダウナーな雰囲気)を失わずに高いレベルで融合させていること。
美しい旋律の序盤から、Joe jacksonのSteppin' Outを思わせるブレイクビートでジャズライクな後半まで、とにかくしっとりしつつハイブリッド。
彼らは寡作でもあるので、ブリストルからの手紙はいつもこんな調子。
夜の闇に溶けていくNIGHT MUSIC。
朝とか昼に聞く音楽ではありません。



『Group Four』Massive Attack
「不穏」この曲を一言で表す言葉。
もう1曲トリップホップからMassive Attack。
別にレイシストではないのだけど、アメリカのヒップホップやまったりしたR&Bは苦手なのに、こっちにくると好きになるのはなぜかと言えば、決定的に違うのがダウナーで陰鬱で、かつハイブリッドなカッコよさ。
1990年代から活動してたので存在は知っていた彼らに注目していなかったのが、掘り下げて聞いてみるきっかけとなったのが、2006年のサマーソニックのステージがなかなか良くて、特にラストで聞いたこの曲のカッコ良さに痺れまくったから。
とにかく不穏でダウナー、でもパートが変わる後半の特にラスト部分の反復しながらテンポが上がっていく場面の、脳髄から痺れるような不思議な高揚感ったら、他になかなか思いあたらないトリップホップのトリップホップたる名曲。
もう一度LIVEで聞きたい>_<
フジロック何回か来てたけど、日曜のトリとかじゃ行けないからサマソニ来てください(。-人-。)


『Waisting My Time』Klaus Nomi
クラウスノミを初めて知ったのは、「CINEMA大好き」といって、学生時代に地元の関西TVで深夜に、21時からとかの枠では放送しない、というか視聴率なんてまず取れないからとても放送できないような、変わったのとかマニアックなとか、一般受けしない映画を流す番組があって、そこの異常心理学特集の回にエンディングで流れていたこの曲を聴いてから。
因みにCINEMA大好きは、それまでハリウッドの映画など一般向けに封切りになっていた映画から、映画に対する嗜好をガラリと変えさせられるきっかけとなった番組で、モンティパイソンやアンドレイ・タルコフスキー特集といった、今なら渋くて涙が出そうな特集をよくやっていました。
クラウスノミはドイツ出身でデヴィッドボウイのバックコーラスをやりながら、1980年代初めに2枚アルバムをリリース、当時世界を席巻しつつあったエレクトリックポップに、独自の変態ソプラノ唱法で、エキセントリックな味を持つアーティストとして注目されつつあった矢先、感染していたHIVウィルスで39歳という若さで死に至りました。
『Death』という死を迎えながら「僕のことを忘れないで」とつづった曲もありますが、この曲のなんとも言えない不穏さ、不気味さと、彼の変態ソプラノ唱法が妙に脳裏と耳裏にこびりつく、一度聞いたら忘れない、映画の異常心理学特集に使って当然なヘンテコ名曲ですw
っていうか、ノミ様。
あなたの声と音楽性は、一度聞いたら絶対忘れませんから...



『Marian(Version)』The Sisters Of Mercy
暗い、陰鬱、不穏、そんな曲に惹かれがちですが、それは美メロあってこそ。
物悲しくも美しいメロディーに惹かれるのです。
それはどんなボーカルだったとしても。
The Sisters Of Mercyのこの曲はそんな曲なんですが、Voのアンドリューエルドリッジの低くくぐもった声が、さらに輪をかけて暗さを増長させてますw
シスターズは、黒ミサとかキリスト教的様式美を重んじるゴシックロックのバンドで、キングオブゴスのバウハウスに続くゴシックロックの代表格なので暗くて当然なんですが、この曲は群を抜いて暗いですw
打ち込み重視でドラムレスのリズムセクション、元デッドオアライブのギターが特徴のファーストアルバムの曲なんですが、この後バンドは分裂、というかエルドリッジを残して他のメンバーはThe Missionというバンドを結成、シスターズは実質エルドリッジのソロプロジェクトに。
2011のフジロックで見たんですが、ファーストアルバムのこの曲は確執があるのかやってくれませんでしたw
けどスモーク炊きまくりのゴシック全盛の当時を思わせるステージで、アンドリューが転んでスモークの中に消えてしまったのには大いに笑わせていただきましたwww
以前ブログでこの曲のPV紹介したら、「く、暗い><;」とコメントいただきましたw



『The Host Of Seraphim』Dead Can Dance
このゾーンの究極系。
Dead Can DanceというバンドはUKで耽美系のアーティストを輩出し続けた、4ADというインディペンダントレーベルから出たオーストラリア出身のアーティスト。
耽美系アーティストというのは、絵画や文学における耽美主義と同じく、道徳功利性を廃して美の享受・形成に最高の価値を置く西欧の芸術思潮であって、商業的成功はあまり考えてない、ある種の様式美、音楽性で言えばとにかく美しさを追求するアーティストの系譜です。
絵画ではギュスターヴ・モローやクリムト、ビアズリー、文学ではオスカー・ワイルド、マゾッホ、マルキ・ド・サド、ボードレール、日本では谷崎潤一郎や江戸川乱歩、敬愛する澁澤龍彦があげられますね。
デカダンス(特に文化史上で、19世紀末に既成のキリスト教的価値観に懐疑的で、芸術至上主義的な立場の一派に対して使われる)をもじったバンド名が、名は体を表すを地で行ってます。
そんなアーティストの系譜なので一般的には全く知られてませんw
このホストオブセラフィムという曲は、とてつもなく救いがないことで知られる『ミスト』という、スティーブンキング原作のホラー映画の終盤で効果的に使われていますが、そんな映画の終盤に効果的に使われている曲というのは、推して知るべしw
この前世界仰天ニュースで、制御不能になって墜落していく飛行機のコックピット内部の様子のシーンでも使われてましたしw
絶望を音楽で表現するとこういう曲になるんでしょう。
怖い人は聴かないでw
永遠に頭に残ってしまう曲というのは、こういう曲のことでしょう。



『Mesmerism』Dead Can Dance
もう一曲デッドカンダンス。
永遠に頭に残ってしまう曲筆頭w
デッドカンダンスというアーティストは、商業主義を全く考えてないと言っていいくらいの独自性があって、特定のジャンルに当てはめる事が全く出来ない、だからこそ一部のマニアックな人はずっと追い続けて聞いてしまうくらいはまってしまうんですが、彼&彼女らにはまってしまったのはこの曲を聴いてから。
彼らのアーティスティックな音楽性が完成してからも、古代や世界の様々な民俗音楽の手法を引用してますが、中東を思わせる土俗的な打楽器と、中世を思わせるデカダンスでバロックなキリスト教的様式美が絶妙なバランスと重さで混在する、この曲が入ってる『Spleen And Ideal』というアルバムは、今まで聞いた中で一番衝撃を受けたアルバムで、なぜかここを通ってしまったからこそ、通常の音楽で満足できなくなってしまったとも言えますw
音楽の極道に脚を踏み外させてくれたバンドwww
アフリカ系の何かの儀式を思わせる土俗的打楽器、どこの国か全くわからない耽美的な美しい旋律の弦楽器、glossolaliaという異言(学んだことのない外国語もしくは意味不明の複雑な言語を操ることができる超自然的な言語知識)を操る、リサジェラルド(若い頃は超絶美人でした)の呪術のような歌唱法で、タイトルのMesmerism(催眠術)という言葉通りの世界を歌ってるというか、表現してます。
本当に奈落のそこまで落ちて行くかのような感覚を味わってしまうくらい、トリップします。
ドラッグなんかやらなくてもトリップできるんですよ、音楽というのはw
怖い人は聴かないでw


いやー、マニアックだけど好きなこと書いたから、妙にすっきりw




マルキ・ド・サドとマゾッホの世界w
ちょっと違うかw

ではでは('-^*)/

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ユイーネ・フォン・アンネ・フランク

Author:ユイーネ・フォン・アンネ・フランク
ナチスアメブロ政権のゲシュタポ藤田晋のユダヤ人狩りから逃れアムステルダムで隠れ家生活を送る第二次性徴を迎えた多感な少女ユイーネ・フォン・アンネ・フランクの日記。性への目覚めや身体の成長などを記します。

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